【前編】名刺1枚で仕事が取れる!新入社員のあなたへ最強営業ツールの作り方〜名刺の基本と名刺の世界〜
名刺1枚で仕事が取れる!新入社員のあなたへ最強営業ツールの作り方
春から新入社員になられたあなたへ。
おめでとうございます。
夢や希望に満ちた日々の始まりですね!と同時に社会、会社の一員となったあなたは、希望した部署かは別として、新しいチームの一員となったのです。
営業職のあなたは、会社から真新しい『名刺』を支給されたことでしょう。
苦労して受かった会社のロゴマークの入った名刺に自分の名前が印字されていて、さぞかし嬉しいことと思います。
私も若かりし頃、始めて名刺を支給された時は嬉しくて、両親や友達に自慢して名刺を無駄に配ったものでした(笑)
目次
会社から支給された名刺ではダメ!そもそも名刺とは?
しかし、これから営業としてバリバリ商談を成立させるぞ!と意気込んでいるあなたには、ここで疑問に思って欲しいのです。
その、会社に作ってもらった名刺はどんなメイシですか?
会社名、住所、電話番号、氏名の載った、電話帳のようないわゆる『電話帳』名刺ではないでしょうか?
全社員一致したフォーマットの名刺ですよね。
なんの特徴もない名刺で、しかも社員全員が同じ名刺、変わるのは肩書きや名前などわずかな情報だけ…。
同じような肩書きの方が、同時に二人来られて、商談後、数日経って電話しようと思っても『あれ?どっちの人だったっけ?』ってなりませんか?
顔と名前が一致しないこともしばしばではないでしょうかね。
そもそも名刺とは?
基本は、縦55ミリ、横91ミリの黄金比で作られた、自己紹介用カードです。
ウィキペディアによれば、
”名刺は、自己紹介の一環として交換されたり、職業上の儀礼のために手渡されるものである。一般的に氏名を最も強調し、所属(いわゆる肩書き)・連絡先(電話番号・所在地など)を記載する。中には顔写真や、ウェブサイトのURL・メールアドレスを記載しているものもある。保存性・耐久性の点から厚い紙が用いられ、携帯の利便性から人の手よりも小さいサイズの紙製のものがよく使用される。”
引用:Wikipedia
民間企業は、会社で統一された名刺作りをするのが鉄則となっています。
かといって、お堅いイメージのお役所、市役所職員などは個人で名刺を印刷会社に発注します。
意外ですよね?
観光課や市民課など部署により、 大体のデザインは統一されているものの、名刺を頼むのは個人で印刷屋さんに頼みます。
お役所から支給された物ではなく、自分たちで作るのです。
公務員の名刺を公費で作るのか否かは別として、誤解しないで欲しいのは、『お役所の世界はおかしな世界だな!』っと言っているのではなく、与えられた物に疑問を持たずそのまま、電話帳のような必要最低限の情報しか載せていない名刺で、良い営業ができるのか考えて欲しいのです。
会社にどっぷり浸かっていると考えもしないようなことが多々あります。
まさに、名刺もその一例です。
今いる会社を数年後辞めて独立しようと考えたとき、事業内容や屋号(会社名)、ロゴマーク、名刺のデザインも考えなければなりません。
ベンチャー企業でスタートする会社の名刺が電話帳のような名刺で仕事が来ますかね?
一発で何屋か分からない名刺は、名刺ホルダーに入れられ二度と日の目を見ないでしょう。
新入社員のあなたへ、この記事で名刺本来の意味と、営業の最強ツールとしての名刺の作り方を知っていただき、輝かしい社会人としての第一歩を進んでいただきたいです。
マツコの知らない世界『名刺の世界』
TBS系 人気テレビ番組『マツコの知らない世界』にも取り上げられた、名刺にもマニアックな世界が存在します。
名刺のスペシャリストとして番組に出演したのは、仕事の取れる名刺の専門家として活躍する、福田剛大(ふくだたけひろ)さん。
福田さんの著書
番組冒頭で、マツコさんと名刺交換をする際、『3秒下さい』っと言って、名刺の隅に『マツコさんに会えて嬉しいです!』と手書きのメッセージを書いて渡しましたが、『すでに3秒過ぎてるんですけど!』とマツコさんの強烈な洗礼を受け、ロン毛で天然パーマのオタクっぽい容姿を、『顔が名刺代わり』っとイジられていました。(笑)
名刺の専門家、福田さんが持ち込んだフリップには、名刺大国日本の『名刺の年間消費量は?』と言う問いに、マツコさんの答えは1000億枚と答えましたが、正解は100億枚!収録現場は微妙な雰囲気に…。
福田さんの渾身の企業名刺コレクションにも、マツコさんは『そう大差無い!』とバッサリ!
終始、マツコさんと福田さんはなかなか噛み合わない様子でした。
しかし、業種による名刺あるあるを紹介すると、マツコさんもようやくここで共感してくれましたね。
業種別名刺の特徴
・IT系名刺は斬新
・TV局は意外と地味
・印刷会社は凝った最新技術
IT系名刺は斬新なデザインが多く、ライブドアが細長い名刺を作ったことにより、IT系企業がこぞって真似したそうです。
TV局は、プロデューサーなどチャラチャラした印象がありますが、企業名とロゴが印字された、意外と地味な名刺でした。
印刷業界は、自社の最新技術を披露する格好の営業ツールとして名刺を活用しており、圧着技術や素材、何枚も折り重なったこだわりの名刺を作る企業が多いそうです。
名刺自体で、自社のサービスを紹介できるように、カタログ化しているんですね。
名刺のこだわりポイントはその素材で、特殊な紙、プラスチック製、木材、金属、マグネットなどさまざまで、自分の職業を表す素材を使う企業が多いようです。
とりわけ今日イチでマツコさんが『これイイ!』と反応したのは、マグネット製の名刺で、『やっぱりマグネットだから貼りたくなるのか!』っとマグネット名刺に興味を示していました。
個人事業主となるとそのこだわりはすごく、競馬の予想屋さんの名刺は、馬券を模した作りとなっていて、競馬関係者からは馬鹿ウケらしいです。
そのほか、歯医者さんの名刺は、名刺中央が歯の形にくり抜かれているものや、金属アナリストなる肩書きの方の名刺は、薄い金属に印刷されており、みなさん色々と知恵を絞って、自身の職業が一発でわかる名刺を作られているんだなあと感心しました。
実用系の名刺もあって、名刺の長て方向が定規になっている物や、裏面に終電の時刻表が書かれた、お役立ちグッズになっている名刺もありました。
名刺の専門家、福田さんも驚いた事例に、パンに名刺を挟んで自己紹介したパン屋さんもいたそうです!
いろんな方がいますね(笑)
私の知る中で一番ブッとんだ名刺は、世界を代表する知育玩具のおもちゃメーカー、LEGO(レゴ)社の名刺で、ミニフィギュアと呼ばれるレゴで出来た人形を名刺にしています。
もらって嬉しい、記念に残るなど、そんな名刺をちょうだいしてみたいものです。
番組終盤は、そんな名刺の専門家、福田さんがマツコさんに3種類の名刺を提案するも、あまり嬉しくないご様子でしたが、福田さんは、ふだん名刺を待っていないマツコさんと、自分の作った名刺で名刺交換してもらえて嬉しそうでしたね。
実際、マツコさんが自分で作るならどんな名刺が良いかと考えると、『ポチ袋なんていいんじゃない!』っとすごいアイデアを思いついたと思いきや、すでに福田さんがコンサルしている方にポチ袋型名刺を提案していて、悔しそうなマツコさんでした。
さまざまなアイデア名刺が世の中には存在していて、大変勉強になって面白い内容の番組でした。
福田さんの名刺を見て、マツコさんも最初に言っていましたが、こだわり名刺を出して万人受けを狙っているんじゃない!一部の共感してくれる人だけ響けばいいと。
やはり、名刺作り一つにもコンセプトとターゲットが重要なんですね。
今後の名刺作りに参考にさせていただきましょう。
コミュニケーションの第一歩は名刺交換から
・基本のきほん!名刺交換のマナー
初対面の相手にきちんとした人間だという好印象を与えたい時は、マナーにかなった基本の名刺交換が効果的です。
会社訪問(営業)などでの名刺交換の場合
1・名刺を出す。
名刺入れから名刺を取り出します。
※きちんと名刺入れを用意しておいて、ポケットなどから出すのはNGです。
2・相手の前に進みでる。
正面に立てるように、自分から相手に近づき対面します。
なるべくテーブル越しは避けること。
3・名刺は、訪問した側が先に差し出します。
名刺の下に名刺入れを添えて差し出す。
名刺だけを刺してもOKです。
4・名前が読める向きで両手で差し出す。
その際『○○株式会社の○○と申します』など、名乗ります。
5・相手の名刺を受け取る
名刺を受け取る際は、『ちょうだいします』と言って、胸から下にならないよう両手で受け取ります。
相手の名前の読み方を確認しておきます。
6・名刺はテーブルの上に置く
着席後は、相手の名刺は自分の名刺入れの上に乗せてテーブルに置いておきます。
緊張して商談途中で、名前をど忘れしたときの確認にもなります。
※名刺を一度もらったら名刺自体をぞんざいに扱わないこと。名前を印刷された名刺は、個人そのものなのです。
・名刺さえあれば初対面の人とでも会話のネタは無限大
初対面で、しかも話し下手なあなたは、名刺交換の後、微妙な空気の中耐えきれずに、聞かれてもいない自分のパーソナルな自虐ネタなどを、相手に唐突もなくしてしまうことはないでしょうか?
気の利いた、うまい話の一つでもして、相手と和やかな雰囲気の中商談したいと思うのは当然です。
しかし、多くの場合、お笑い芸人でも難しいツカミを素人がやってはいけません!
そんな笑など取らなくても名刺には、相手との会話の糸口となる、ネタがつまっているのです。
『話し上手は聞き上手』と言いますが、まさにその通りです。
商談に来たからには、自社の商品、サービスをアピールするのはもちろんですが、まずは相手、お客様の話を聞きましょう。
それには、名刺に書かれてある情報から会話のネタを探っていきます。
1・名刺は、その人本人の基本情報が詰め込まれた、大切なコミュニケーションツール
会社名、所属部署、肩書き、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、ホームページのURL、最近ではSNSなどの情報の他、企業ロゴデザイン、紙質、色使い、フォント(書体)色々な情報がつまっています。
2・相手の名前、読み方は一番最初に確認する
漢字には色々な読み方があります。親切にローマ字表記してくださっている名刺なら良いのですが、最近ではキラキラネームと呼ばれる外国風の当て字もあります。ローマ字など表記のない場合は、『お名前は何とお読みするのですか?』と堂々と聞いて良いのです。
3・企業名、会社ロゴマークに込められた想いをくみ取る
社名やロゴデザインなど、変わった名前や凝ったデザインなどは、どんどん会話のネタにしましょう。
その名刺の持ち主が創業者なら尚更、会社名の由来やデザインのこだわりポイントなど次々話してくれることでしょう。
4・始めて聞くような変わった肩書きこそツッコミどころ!
外資系の企業が増えたせいで、シニア○○や、プロダクトマネージャー、チームリーダーなど具体的に何をやっている人なのか分からない肩書きが書かれていたりします。社長さんや役員になると、代表取締役社長、CEO(経営最高責任者)、COO(最高執行責任者)など、だれが一番偉いのか分かりにくい肩書きもあります。
上記のように、電話帳の様な基本情報しか書かれていない名刺であっても実はネタの宝庫なのです。
電話番号の下4桁で語呂合わせにしている会社などあり、それに気づくと場が和んだりします。
例えば、アパレル系なら1129(イイフク)いい服。
さて、ここまで名刺の世界、名刺交換の基本、名刺から得られる情報での会話ネタなどお伝えしてきましたが、後編は、実際私が実践して成果のあった『渡しておけば仕事が来る最強名刺の作り方』を事例と一緒にお伝えします。
後編『名刺1枚で仕事が取れる!新入社員のあなたへ最強営業ツールの作り方』
後編 <目次>
事例 本当に渡しておいたら仕事がきた!最強名刺の効果
渡しておけば仕事が来る最強名刺の作り方
・オリジナルの名刺を作ってみよう!基本とレイアウト
・名刺も見た目が第一!デザインと素材の基本
・写真やイラストを入れてオリジナリティーをアップ
・何屋か一発で分かる名刺を目指す!
・名刺は裏面で語る!業務内容や実績を知ってもらう!
・ただのQRコードでは計測できない!パラメーターを仕込む
後編→『名刺1枚で仕事が取れる!新入社員のあなたへ最強営業ツールの作り方』
この記事を書いた人
ECカフェ大分 代表:矢幡正人
ホームページ制作指導/セミナー講師
★前職で派遣切りに遭い、2014年より在宅ワークの道を選び、独学で海外よりLEGO(レゴ)の個人輸入を開始。amazon.co.jpにてインターネット販売を始める。開始当初よりブログで情報発信しており、月間閲覧数は100,000万PVを達成!WordPress(ワードプレス)ブログでのコンテンツマーケティングで、自然検索上位表示による集客方法を構築し、たった一人で月商100万円越えを記録!
現在は、amazon、楽天市場、独自ドメイン店でのネットショップ運営経験を活かして、ホームページ、ブログ、SNS、ネットショップ初心者向けの勉強会、セミナー企画運営、制作代行に従事。
★Googleデジタルワークショップ修了認定取得/Googleアナリティクス上級者向けコース修了認定取得
(財)大分県産業創造機構 中小企業支援アドバイザー
ミラサポ専門家(中小企業庁専門家派遣事業 )